
用紙の種類
紙袋のベースとなる用紙。用途や目的、コストもふまえて決めます。
紙袋の材質の一つである用紙は、使う用途やイメージに合ったものを選ぶのがポイント。例えばクラフト紙の特性を活かしたナチュラル志向や、展示会イベントではやや真面目な印象、ファッションバッグ(ショッパー)では華やかで豪華なブランド・高級志向等があります。また、持ち手の種類との相性も考えに入れる必要があります。
各用紙の解説
未晒(ミザラシ)クラフト紙

解説……未晒クラフト紙は茶色の紙で、ナチュラルな風合いを活かしたカジュアルな紙袋に仕上がります。表面の質感は滑らかではなく、ザラザラとしています。表面にフィルムを貼るケースは比較的少なく、その場合はクラフト紙の質感がそのまま表れた製品となります。紙の厚さに関しては、標準では120g/㎡ですが、小さめの紙袋の場合は100g/㎡以下にする場合もあります。
スタッフより一言……クラフト紙の中では最も低コストの用紙です。用紙の風合いを活かした紙袋や、ワンポイントのロゴを印刷される紙袋に適しています。印刷の発色はコート紙と比較するとややくすむ傾向があります。持ち手との相性は、紙単紙、紙三本等の同じく紙を使ったものや、アクリル丸紐、平紐もオススメです。
用途……アパレル、オーガニック系ショップ等。大量消費、低コストタイプのフレキソ紙袋でも多く使われます。
晒(サラシ)クラフト紙

解説……晒クラフト紙は未晒クラフト紙を漂白した紙で、漂白工程がある分少しだけ価格が高くなります。未晒クラフトと同様にナチュラルな風合いを活かしてカジュアルに仕上がります。表面の質感はザラザラとしています。紙厚は、標準では120g/㎡ですが、小さめの紙袋の場合は100g/㎡以下にする場合もあります。
スタッフより一言……未晒クラフト紙と同様、用紙の風合いを活かした紙袋や、ワンポイントのロゴを印刷される紙袋に適しています。印刷の発色はコート紙と比較するとややくすむ傾向があります。持ち手との相性は、紙単紙、紙三本等の同じく紙を使ったものや、アクリル丸紐、平紐もオススメです。
用途……アパレル、オーガニック系ショップ等。大量消費、低コストタイプのフレキソ紙袋でも多く使われます。
半晒(ハンザラシ)クラフト紙

解説……未ザラシクラフトよりも薄い茶色の紙。ナチュラルな風合いを活かしたやさしい風合いが特徴です。封筒にも良く使われます。
スタッフより一言……未ザラシとサラシの中間的な使い方が可能です。印刷色の発色も未ザラシとサラシの中間です。
片ツヤクラフト紙

解説……晒クラフト紙の片面を光沢加工したもので、表面にツヤがあります。表面が滑らかではないクラフト系の紙と比較すると印刷の発色がかなり良好です。
スタッフより一言……晒クラフト紙よりも色の再現性に優れていますが、コート紙に比べると発色性は劣ります。マットPP加工を施すと上品な仕上りになります。
用途……デパート・百貨店等
コート紙、エスプリコート紙

解説……コート紙は比較的高品質の用紙で、表面塗工剤を印刷の発色に優れています。印刷のノリを良くするため、表面を塗料でコーティングしています。コート紙に折り加工を施す場合、紙割れを防ぐためPP加工は必須です。エスプリコート紙は紙自体の白さや印刷発色の良さで通常のコート紙よりグレードが高いものです。
スタッフより一言……コート紙はフルカラー印刷やベタの多い印刷に適した用紙で、PPフィルムや箔押し、エンボス等の表面加工を施す事で更に高級感を付加することもできます。PPフィルムは耐水性や強度にも影響します。
用途……ブランドショップ・イベント、展示会等
コニーラップ(クラフト紙)

解説……カラーバリエーションが豊富なクラフト紙です。特殊紙の中では紙袋の製袋が可能。印刷色は下地の色に影響しますので印刷色の選択には注意が必要です。
スタッフより一言……個性を重視するなら最適です。
用途……ブランドショップ
紙袋に関する「オーダーメイド講座」の記事や製作事例もご参考にどうぞ。