「新年度に使いたい」や「春のイベントで」と言った理由で既製品のバッグ類やチャック付きポリ袋、そしてワイングラスホルダーお猪口ホルダーの需要が高まるこの時期です。そろそろそんな需要の高まりも落ち着きを見せ始めている三月の終わりだからこその、既製品を使う際の注意点についてのお話。

1.需要が増える時期は在庫数に気をつけて
フルオーダー製作よりも短納期・小ロットで製作できることが既製品の有利な点で、ロゴ等の名入れをする場合でも数週間、名入れもしないとなれば数日での納品も可能です。
ただ、当たり前ですがそれも在庫があってこそ。当然既製品の需要が高くなる時期に合わせての在庫調整は行われていますが、大口の発注が連続して入るなどの想定外の事態は、得てして起こるものです。必要を感じた時、購入を思い立った時には早急にご発注いただくのが正解。少しのんびりしている間に在庫切れというような事態も少なくはないのでご注意ください。

既製品のメリットも在庫があってこそ

2.フルオーダーメイドに比べると制約は多い
一枚の素材に印刷してから成型する手提げ紙袋不織布バッグコットンバッグなどのフルオーダーメイド製品と違い、既製品に名入れするのにはどうしても一部制約があります。
本blogでも『既製品紙袋に箔押しする際の注意点』や『既製品紙袋への印刷について』で書いたように、既製品の紙袋には印刷不可な場所が多くありますし、基本的にはシルクスクリーン印刷になりますので多色印刷はできません。これは既製品の不織布バッグコットンバッグポリ袋等でも条件は同じです。また名入れ印刷以外の「既製品の不織布バッグにポケットを追加して」といったようなご希望にも、もちろんお応えはできません。

いろいろな素材の既製品

3.定番商品以外は廃版の可能性もある
これも以前にこちらのページで少し書いているのですが、弊社blog新製品情報』で紹介している製品等は、各社内での思い付きが形になったものも多く、売れ行きが良ければ弊社の不織布ワイングラスホルダーや同じくお猪口ホルダー不織布エプロンのように定番の既製品になることもあるのですが、思ったほどの人気がない製品は、初回生産のみで生産終了になることも少なくありません。ご発注をお考えの際は予めの確認をよろしくお願い致します。

4.製品によっては、数量が多いとそれなりの納期に
上でも書いたように、弊社で既製品に名入れする場合、使い勝手の良いシルクスクリーン印刷が多く用いられます。ただ、この印刷はスクリーンに版を作って一枚一枚人の手で製品に刷り込むという方法なので、数が多いとそれなりの納期になってしまいます。
ちなみに弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所でオリジナル製品として自社在庫している、既製品の不織布ワイングラスホルダーと同じく不織布お猪口ホルダーについては、もともとフルオーダーメイドの数量500枚〜、納期2〜2.5ヶ月では数量が多すぎたり納期が長すぎるという方向けの製品で、当初は250〜500枚の小ロット希望のお客様のみを想定していました。今では1,000〜2,000枚でも対応可能ですが、昔は印刷屋さんに色々と無理をお願いしたものです。短納期が売りの既製品とはいえ、それなりの数量の際は余裕を持ったご発注をお願いします。

既製品の不織布ワイングラスホルダー

既製品のバッグ類についてのお話、いかがでしたでしょうか。
ご希望通りの製品を作るならフルオーダーメイド製作が良いのはもちろんですが、既製品にも当然メリットがあります。上記の注意点をご理解いただいた上で、上手に使い分けてご活用ください。「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所も全力でそのお手伝いをさせて頂きますので、お問い合わせやお見積もりのご依頼をよろしくお願い致します。

おまけ
先週末、まだつぼみの固いソメイヨシノを横目に、すでに咲いていた若い桜。数年前に公園などの古い桜の木が新しい桜に植え替えられたのですが、その際にソメイヨシノ以外の桜も色々と植えられ、ソメイヨシノとは違う開花時期や風情で楽しませてくれています。

公園で満開だったカワヅザクラ