春節明けで業務の流れが戻ったばかりだというのに、このところ四月のイベント向けの短納期製品への問い合わせが続き、相変わらずバタバタの日々が続いています。
さて、先日当blogの『自動車学校様向けの不織布手提げ袋他』でお客様の『確認サンプル』を紹介させて頂きましたが、考えてみると弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所における『サンプル』というものの説明を、こちらで紹介することがなかったことに気づきました。そこで今回はその『サンプル』についてのお話。

まず最初に、上記の『確認サンプル』とは何か、世間一般でいう『サンプル作成』と何が違うのかというと、『確認サンプル』は製品製作をご発注いただいたお客様に、中国工場が製作する製品の仕様を間違っていないかを〝確認〟していただくためのサンプルだということ。
これだけ詳細に仕様を連絡したのだから、工場も間違うはずがないだろうと思っていても、そこは意思疎通の齟齬が出ることもあり、時には「なんじゃこりゃ」な確認サンプルが上がってくることも。そんな製品がお客様に納品されないよう、ご発注から納品までの一連の流れの一部としてシステムに組み込まれた手順です。

間違いの確認サンプルと本生産品

お客様によってはご発注前にサンプルの作成を希望される方もいらっしゃいますが、その場合はサンプル発注と本生産発注が別になってしまいますので、料金も別途発生してしまいます。『確認サンプル』の場合は一つの発注の一部ですので、ご発注いただいた際の価格のままご確認いただけます。
もちろんその『確認サンプル』の時点で工場が間違っていれば修正を指示するだけ。持ち手の長さを変えたり印刷を差し替えするなどのお客様希望での仕様変更があれば、当然追加の料金が発生しますが、シルクスクリーン印刷の印刷色の変更や印刷場所の移動などの小修正なら別料金が発生しないことがほとんど。仕様がほぼ固まっていて、あとは微調整の必要があるだけという場合などには、手元に届く完成品が考えているものと同じであることを、あらかじめサンプルで知った上で、気楽に納品を待てる、良いシステムだと思いませんか?
ただ、ご承知おき頂きたいのは、この『確認サンプル』の制度があるのは、中国工場で製作するフルオーダーメイドの不織布バッグ不織布グラスホルダーコットンバッグ等の縫製品にほぼ限られるということ。

様々なフルオーダー品

国内生産の手提げ紙袋などには、いわゆる『本機校正』という、実際に使われる紙を印刷機に通して作る『サンプル』がありますが、手提げ紙袋では印刷色の微妙な色味の修正以外、どうしても追加料金が発生してしまいますし、ポリ袋でも色の調整以上の修正、例えば印刷内容を変更しようとした場合、他と比較すると高額なポリ袋の版代が、もろに跳ね返ってきます。
これらの場合には、弊社の大判インクジェットプリンターで印刷した、実物大サンプルでの簡易校正でしたら、別途料金は発生しませんので、そちらをご活用いただくのがお手軽です。

弊社の大判インクジェットプリンター

さて、サンプルについての話をさせて頂きましたがいかがでしたでしょうか。
別途料金が発生するとしてもサンプルを作りたい場合、ちゃんと仕様は固まっているので確認だけで良い場合など、お客様によってご発注時の段階はいろいろあると思いますが、お客様の考えている理想を製品として形にするため「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所では最善を尽くさせて頂きます。お気軽にお見積もりのご依頼やお問い合わせをお願い致します。

おまけ
先週末、近所の大阪天満宮に梅を観に行った際に見つけた『三月のことば』。大阪府神社庁さん、なかなかのナイスチョイスだと思います。

李小龍のお言葉です