さて、11月も半ばになり、街はそろそろクリスマスや年末商戦に入る時期になりました。例年この時期は、弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所にも「今年中に欲しいんです」「年明けすぐに使いたいので、なんとか年内に」といったお問い合わせが非常に多くなります。
ただ、納期に2〜2.5ヶ月を必要とする中国製造の製品は論外としても、通常1〜1.5ヶ月で製作可能な手提げ紙袋やポリ袋なども、年末の繁忙期に入っていて、実質フルオーダー製品の年内の納品はほぼ無理だったり、非常に難しい状態というのが実情です。
そんなこの時期に役に立ってくれるのが様々な既製品。不織布バッグやチャック付きポリ袋、ワイングラスホルダーやお猪口ホルダー、変わったところでは不織布のエプロンなど、既製品として「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所も短納期・小ロットご希望のお客様向けに色々と取り揃えています。そして今回話題に取り上げるのはそんな既製品の紙袋に箔押しをする際の注意点についてです。
フルオーダーメイドで手提げ紙袋を作る際に箔押しをする場合と、既製品に箔押しする場合には大きな違いがあります。それは印刷範囲の大きさ。
フルオーダーの場合は、紙袋の元になる一枚の紙に箔押しをしてから紙を切ったり折ったりして紙袋を作ろので、折り目の近く以外の場所ならどこにでも箔押しが可能、サイズも(予算と相談しながらとはいえ)比較的自由です。
ですが、既製品の紙袋への箔押しは、実質紙袋の面積の広い面、正面と裏面のセンター部分くらいにしか箔押しできません。これは前述のような手提げ紙袋の製法、つまり一枚の紙を切ったり折ったりして作ることに原因があります。
既製品の紙袋は、もちろんすでに袋の状態になっていて、紙袋の場合、それは側面、つまりマチの部分と底の部分が紙袋の正面面積より内側に折り畳まれた状態です。この状態の紙袋に箔押しをする場合、内側に折り畳まれたマチの端部分をまたいでしまうと、箔を押す際に隙間ができてしまい、柄が正確に再現できません。同様に底の部分も箔押しに影響を与えてしまいますので、実質両方のマチのラインより内側、袋状部の口折と底のラインの内側、つまり紙袋の上下左右のセンターの辺りにしか箔押しができないのです。特に紙袋のマチが広い場合は、底の幅も同じだけ広くなるので、箔押し可能な面積はそれだけ狭くなってしまいます。
ただ、このような制約はあるとはいえ、既製品の紙袋、特に茶色の未晒クラフト紙や黒ベタ印刷の製品に綺麗な色でデザインを表現することについては、箔押しは非常に有力な手法です。必要な紙袋のサイズにあったデザイン作成については、弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所も最大限協力させて頂きますので、既製品の紙袋への箔押しをお考えの皆様は、お気軽にお声がけ下さい。
それ以外の既製品についても、またもちろん各種フルオーダー製品についても、「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所ではお問い合わせやお見積もりのご依頼をお待ちしております。よろしくお願い致します。
おまけ
ここに載せる画像をストックから探していると出てきたのがこちら。2015年の『うめきた公園』絶賛工事中の風景です。
えらく時間はかかったものの、よくこれだけの範囲を公園にできたものです。人の営みってすごいなぁ。