以前からこのblogで紹介している『ポリ袋への印刷の話』、『ポリ袋への印刷の話(その2:着色生地編)』に続く第三弾。
第一弾のポリ袋への印刷一般の話、第二弾の色のついたポリ袋へ印刷する際の話に続いて、今回はポリ袋に複数の色を印刷する場合の注意点についてのお話です。
以前もご紹介した通り、大量生産用のポリ袋は、基本的には必要な厚さの筒状に加工してロール状にしたものを、ローラーに通して印刷を行い、切り分けて製作します。
多色印刷の場合は、上記のローラーが複数になり、一色ごとに印刷していくのですが、そこで問題になりやすいのが、デザインと印刷するデータです。
例えばこんなデザインの小判抜きポリ平袋があったとします。
グレーの縦縞に尾崎紙工所のロゴをプリントしたものですが、滑りやすいポリ素材の筒をローラーで印刷するポリ袋の印刷の場合、印刷がズレることも出てきます。それを防ぐために製版の際、色同士がほんの少しだけ重なるように、版を作製します。もちろんこの重ね具合についてはデザイン作製時にはわかりませんので、ポリ袋の製造工場にお任せするしかないのですが、色の組み合わせやデザインによっては、色の重なりが気になってしまう人がいるかもしれません。
ロゴ等の輪郭がはっきりとしたデザインの場合はまだ良いとして、画像データを印刷する際はさらに注意が必要です。
こちらは弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所の外観ですが、このような画像をポリ袋に大きく印刷しようと考えた場合、版のズレが起こる可能性はゼロではありません。
もちろん必ずズレる訳ではありませんし、ズレてもほんの少しで、よく見ないと気づかないレベルで製品が出来上がることも多いのですが、もしズレた場合、こんな感じになる可能性はあります。
ひどいズレの場合は欠品分の再製作や返金が発生しますので、納期や数量的に余裕がない場合には避けた方が良いかもしれませんね。
ともあれ、できる限りお客様のご希望に合わせた製品をお手元にお届けすべく、「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所では丁寧に対応させて頂きます。ポリ袋に限らず、手提げの紙袋や不織布バッグ、コットンバッグなどのバッグ類や、不織布ワイングラスホルダーやお猪口ホルダーなどのホルダー系、そして下げ札やシール、ノベルティに至るまで、「こんなモノが欲しい」や「これを入れるための何か良いものは?」等、お気軽にお見積もりのご依頼やお問い合わせをお願い致します。
おまけ
盆休み明けから変な天候が続いているような気がしますが、時にはこんな秋の気配を感じる空も見える時季になりました。
中国製作の納期、2〜2.5ヶ月が常に頭にあるため、思考はすでに冬に向いていたりするのですが、日々の移ろいにも気をつけて生活したいものです。