古くは3年以上前の『持ち手の紐のチョイスで袋もオシャレに』、『紙袋は持ち手でイメージが変わります(フレキソ紙袋のカラー紙平紐)』、『合わせ技で良いとこ取りの紙袋』から始まり、ちょうど一年前のこの時期に投稿した『時代は「小判穴持ち手」?』や、ポリ袋の変わった持ち手についての『持ち手がハッピータックの手提げポリ袋』、今年最初の記事『不織布バッグのカスタマイズ(持ち手編)』に続く、手提げ袋の持ち手に関するお話。今回は小さめのサイズの手提げ紙袋の持ち手についてのTipsです。
小ロットの手提げ紙袋の持ち手として、一般的には紙袋に穴を開けて紐を通し、結んだ持ち手が使われます。この時ある程度大きな紙袋なら問題はないのですが、少し困るのが紙袋のサイズが小さな場合。
紙袋の持ち手の種類についてはこちらをご覧いただくとして、OP紐のような細い紐や、持ち手の太さを細いものに変更する場合はともかく、中に入れる物の重さやデザインの関係で紐を太くしたい場合、どうしても結び目が大きくなり、紙袋への物の出し入れに邪魔になってしまいがちです。
大ロットのいわゆるフレキソ紙袋(ロール状の紙を使って印刷から製袋まで全て自動で行う紙袋)なら、持ち手は紙袋の内側に糊付けされたものですし、中〜大ロット用の機械で製袋できるサイズの紙袋なら、こちらも結び目のないOFJ持ち手を使うことが可能。小ロットの場合でも、既製品なら大ロットで製作しているので上記の持ち手であることが多いのですが、フルオーダーで小ロットの手提げ紙袋を作ろうとする場合には、細い紐やハッピータックのような結び目のない持ち手にしない限りはこの問題は避けて通れません。
今回はそんな場合に便利な方法、アクリルのスピンドル紐(丸紐)や平紐を使い、しかも結び目をなくす方法をご紹介します。
といっても解決策としては簡単で、結ぶ紐ではなく両端がプラスチックの留め具になっている「フック付き」の紐を使うというのがその方法です。
この持ち手を使うことで、紙袋の内側がスッキリして物の出し入れが簡単になるだけでなく、例えば袋の口部分の内側に印刷したい場合でも、紐の結び目がロゴなどの邪魔になりません。
同じタイプの持ち手紐よりほんの少し単価は上がりますし、フックの色も黒や白と限られはしますが、見た目や袋の使い勝手にもポイントを置くなら、一考の余地はあるのではないでしょうか?
こんなフック付きの持ち手、ご興味を持たれましたら、小さい手提げ紙袋をお考えの方や、もちろん大きな紙袋を作りたい方も、「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所までお見積もりのご依頼などをお寄せ下さい。もちろん他のお問い合わせ「こんな袋はできないか」や「こんな物を作りたいのですが」にも喜んで対応させて頂きますので、お気軽にお願い致します。
おまけ
画像倉庫から発掘された、モノレールの車窓越しの今は亡き城。といっても、写っているものも平成になってから再建されたものだというのがいやはや何とも。