弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所の製作する手提げ袋といえば、紙袋・不織布袋・ポリ袋の三種類がメインの素材。今回はその一つ、紙袋についてお話です。
手提げ紙袋と一口に言いますが、紙の種類や表面の加工、印刷や持ち手の種類などによって出来上がった製品は千差万別。そこで、今回は作り方に限定して分類してみることにしてみます。実は手提げ紙袋には製作上大まかに分けて三つの種類があり、基本的に必要な数量によって、購入しやすい価格の製法が変わりますので、オリジナルの手提げ紙袋をお考えの方は参考にして下さい。
1.普通製袋の手提げ紙袋
いわゆる一般的な紙袋ですが、「一般的な」と作っている側に言われても、ほとんどの方はどのようなものか分からないですね。
元になる大きな紙を適宜断裁し、印刷や表面加工などを行なってから紙を折って袋状にしたり(この工程が製袋です)、持ち手を付けたりして仕上げるもので、弊社では最も少ない最小ロット500枚から製作ができ、細かいサイズ指定にも対応可能なものとして、幅広く人気の手提げ紙袋です。
見分け方としては、口の部分に芯の入った折り返し(口折)があり、そこに開いた穴に持ち手が付けられたものがこのタイプ。持ち手にも色々な種類があって、比較的気軽に製品の個性を出しやすいのが特徴といえます。
2.OFJ(自動手付け)タイプの手提げ紙袋
紙に印刷するまでは1.と同じですが、その後の製袋と持ち手付けを機械による全自動で行うものがこのタイプ。1.と同様口部分には折り返し(口折)がありますが、穴はなく、口部分の内側に入った切り込みから持ち手が出ています。弊社での最小ロットは3,000枚からと多めになりますが、製袋に人手がかかりませんので、その分単価は下がります。
印刷や表面加工は1.と同じですので、持ち手の種類が1.よりも少ないこと、機械で製袋するので紙袋の出来上がりサイズに少し制限があること以外は1.と同様。持ち手に芯が入っていて直立するものが多く、ディスプレイ向きとも言えます。
3.全自動製袋の紙袋
3km等の規格でロール状になった巻き取り紙を、そのまま機械に通して印刷から製袋、持ち手付けまでを全自動で行う手提げ紙袋。口部分が折り返しのないギザギザになっていて、持ち手が袋の内側に貼り付けられているのがこのタイプです。
製作が全自動なこともあって単価は一番低くなりますが、最小ロットがロール紙1本分になりますので、出来上がりのサイズによって数千から万単位になり、しかも完成数量が予想より前後してしまう事もあります。このタイプの紙袋がよく『フレキソ紙袋』と呼ばれるのは、1.や2.と違って、このタイプの印刷には『フレキソ印刷』という安価な印刷方法が使われることが多いから(印刷方法についてはこちらをどうぞ)ですが、印刷内容によっては1.や2.と同じオフセット印刷も可能です。
紙袋の製法について簡単に説明してみましたが、いかがでしょうか?
ほとんどの場合は、必要な数量によって一番安い製法を選ぶのが正解なのでしょうが、もちろん1.の製法で数千枚を製作する事も可能ですので、シチュエーションに応じてご選択下さい。
また、他とは違った手提げ紙袋を作りたい場合、もし国内では製作不可だとしても提携の中国工場でなら可能という事もありますので、「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所までぜひお問い合わせ下さい。
もちろん紙袋に限らず「こんな素材でこんな物は作れないか」全般について喜んで対応させて頂きますので、お気軽にご連絡をお願い致します。
おまけ
会社から見えた入道雲。すっかり夏ですねぇ。