レジ袋有料化から、あっという間に世間に広まった感のあるバイオマス原料含有のポリ袋。一般的なものはサトウキビの搾りかすから取れる『糖蜜』を原料にしたバイオマスポリエチレンで、弊社でお客様からのご依頼で製作させて頂くものも、ほとんどがサトウキビ由来のバイオマス原料を25〜30%使用したポリ袋です。

バイオマスポリのロゴマーク

ただ、そのポリエチレンを作るためのエチレンを作るためのエタノールといえば、つまりはエチルアルコール。
と、いうことは理論的にはお酒を造れる原料なら何でも、サトウキビ(ラム酒の原料)だけでなく、米(日本酒や米焼酎)でも麦(ウイスキーや麦焼酎、ビール)でもさつま芋(芋焼酎)でも、さらにはブドウ(ワインやブランデー)やトウモロコシ(バーボンやコーンウイスキー)やじゃが芋(ウオッカやアクアビット)でも、何なら蜂蜜(ミード)や竜舌蘭の地下茎(テキーラ)からでもバイオマスポリエチレンは製造が可能という事になります。
もちろん実際にバイオマス原料に使うかどうかは、原料価格や流通量によって決まってくるのでしょうし、食料として食べられている原料を、バイオマスポリの材料にそのまま使う事には気がひけるというのもあります。

といった訳で、今回弊社で取り扱いを始める既製品バイオマスポリ袋のバイオマス原料は、日本で基本的に輸入に頼らず使用できる流通量があるエタノールの元、〝米〟から作られた『ライスレジン』です。
もちろん上で書いたように、食べられる米をそのまま使用、なんてもったいない事はできません。原料には食用にならない古米や、災害で浸水被害を受けた米など、飼料としても使えない米が使われています。
フードロス削減と石油系プラスチックの使用量削減の両方に役立つ、日本の米を使った既製品バイオマスポリ袋。もちろん既製品ですので、フルオーダーメイド製品と違ってサイズや仕様に限りはありますが、ご使用を検討されてみるのはいかがでしょうか?

ライスレジン含有ポリ袋

■仕様■
〈サイズ〉

平袋型(四種類)
・90L(縦1,000x横900mm、厚さ0.04mm)
・70L(縦900x横700mm、厚さ0.035mm)
・45L(縦800x横650mm、厚さ0.035mm)
・30L(縦600x横500mm、厚さ0.03mm)
レジ袋型(四種類)
・大(縦530x横290xマチ140mm、厚さ0.03mm)
・小(縦430x横220xマチ130mm、厚さ0.03mm)
・一升瓶(縦650x横160xマチ115mm、厚さ0.03mm)
・四号瓶(縦540x横140xマチ95mm、厚さ0.03mm)
小判穴平袋(二種類)
・A4(縦380x横230mm、厚さ0.05mm)
・B4(縦450x横300mm、厚さ0.05mm)

〈バイオマス原料含有量〉
各25%

〈印刷〉
片面にバイオマスマークとライスレジンロゴマーク入り
※反対面や空きスペースにシルクスクリーン印刷可能

バイオマスポリに名入れ01
バイオマスポリに名入れ02

〈最小ロット〉
各箱入り数(200〜1,500枚)

〈その他〉
フルオーダー製作も可能ですが、その場合は最小ロットが数千〜になります(サイズ等による)。

短納期・小ロットの既製品ではございませんが、弊社フルオーダー用のポリ袋素材には、以前にも紹介した『米ぬか』を含有することで抗菌作用を付加したバイオマスポリ袋や、PLA(ポリ乳酸)を使わず、普通のポリエチレンに添加することで生分解性を持たせる『P-life』使用ポリ袋などもございます。

米ぬかバイオマスポリ袋
生分解性ポリ袋

お問い合わせやお見積もりのご依頼は、ぜひお気軽に「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所にお寄せ下さい。

おまけ
「応」の字を使っているので「おう」と表記するものとばかり思っていましたが、この看板だけでなく公式にも「おー」表記なのをこの春初めて知りました。

きおーがんの看板