手提げ紙袋001

かつて2015年に紹介した『紙袋の安くなる方法を知りたい方は必見です!』では「手貼り」と「機械貼り」について、2017年の『紙袋のサイズと価格』では「貼り合わせ」についてお話しした、紙袋の製作Tipsシリーズの(間の開きすぎな)続編です。

さて早速ですが、ここに2サイズの手提げ紙袋があるとします。

手提げ紙袋002

①は縦330x横250xマチ50mm、②は縦420x横300xマチ60mm、違いはサイズだけで、紙も印刷デザインも持ち手の種類も同じ紙袋で、作る数量も同じ500枚とします。
その場合、この2サイズの手提げ紙袋の価格差はどうなるでしょうか?
普通に考えれば、大きな②より小さな①の方が価格が安くなるのではないかと思いがちなのですが、実はこの2サイズの手提げ紙袋の製造原価は全くの同額なのです。

それは何故か。

これは以前『紙袋の印刷について』でも紹介させて頂きましたが、紙袋は基本的に一枚の紙を折って製作します。

手提げ紙袋003

その場合元になる紙を、必要に応じて半分に切ったり1/3や1/4にしたものに印刷し、袋になるように切って折って貼り合わせて持ち手をつける、つまり製袋をします。ここで例えば半分に切った紙にちょうど収まるサイズで、もちろん1/3に切った紙には収まりきれない大きさの場合、実は①の紙袋と②の紙袋の場合がこれなのですが、この場合使う紙代も印刷代も製袋代金も全く同じ、つまり製造原価は同額になるという訳です。
紙の種類によっては元の紙の大きさが複数あるので、半分に切ったサイズでないと駄目でも、もう一回り大きな紙なら1/3や1/4に切ったものに収まる(この場合必要な元の紙の数量が減るので、価格差が発生します)ことがあったりもしますが、国内生産の普通製袋においては、基本的な考え方はこの通り。

手提げ紙袋の見積もりをご依頼いただいた際には、もちろんフルオーダーで手提げ紙袋を作りたいと考えるお客様の大半は、ご希望のサイズが必須なのは承知しながらも「あぁあと10ミリだけ小さければハトロンの四ツ切に収まって、印刷もハイデルになるからあっちの印刷屋さんが使えるんやけどなぁ」なんて事を考えながら、そんな場合はお客様になるべく無駄な出費をさせないよう、ご希望より10ミリ小さくした場合の価格も併せて見積もりさせて頂くようにしています。
もちろん手提げ紙袋以外、不織布バッグポリ袋、その他の製品についても同様に、なるべく無駄のない製作方法でのお見積もりをさせて頂いております。お気軽に「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所までお問い合わせ下さい

おまけ
大阪市から我が家に、3回目のコロナワクチン追加接種の案内が届きました。

3回目接種案内

今回もファイザーでいくのか、それともモデルナも一度は身体に入れておくべきなのか。ともあれ可能な限りなるべく早いうちに接種する予定ではあります。
梅の季節に間に合うかなぁ。

大阪城と梅