気がつけば街にあふれるQRコード。キャッシュレス決済などで多くの人が便利に使っているだけでなく、スマホのカメラで読み込むだけでお店や会社のWebサイトなどにとべる上、インターネット上にいくつも無料作成サイトがあるおかげで、業種や規模にかかわらず、製作されたバッグ類にも店名や企業名などと並べて印刷されたものが増えているように思えます。

QRコード入りのバッグ類001

ただ、ご注意いただきたいのは、紙袋ポリ袋など、表面が滑らかな素材では特に何の問題もないのですが、布や不織布など表面に凹凸がある生地製品へのQRコードの印刷の場合、大きさによっては生地の凸凹がドットに干渉して読み取りができないことがある点です。

QRコード入りのバッグ類002

提携の中国工場とも協議や試行錯誤を繰り返した結果、コットン生地やポリエステル600D生地なら30mm角程度、不織布はこれらよりも生地が粗いので50mm角程度の大きさが必要で、生地色と印刷色の明度差が必要。さらに確実を期すためには、画像の水色生地のポリエステル600Dバッグのように、生地に白で印刷をした上に別の色で印刷するのが良いようです。

QRコード入りのバッグ類003

ちなみにこの水色生地に黒い持ち手のポリエステル600D+PVCのバッグは、最近完成した「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所の新たな配布用サンプル品です。

QRコード入りのサンプルバッグ

角二封筒が入るサイズの横長舟底バッグで、生地は頑丈なポリエステル600D+PVC、持ち手も共生地ではなくPPベルトを使用し、さらに一か所の取り付けを本体外側にしてD環リングを装着。口部分には金属ホックがついて、2色印刷でQRコードも入っているという、ある意味贅沢仕様のサンプルバッグ。さすがに単価も安いとは言えないかもしれませんが、仕様を簡素化することで単価を下げることは十分に可能ですので、皆さまご検討をよろしくお願い致します。

それにしてもQRコードは偉大です。ちょっとピンボケしたこんな画像でも問題なく読み取れます。方式を思いついた方、オープンソースにすることを決断された方に感謝ですね。

ピンボケのQRコード

ということで布素材へのQRコード印刷における注意点をご紹介させていただきました。学校や企業、店舗のURLなどのQRコード入りの布製品をお考えの皆さまの参考になれば幸いです。

もちろんQRコードが入っていてもいなくても、不織布バッグ手提げ紙袋コットンバッグバイオマス入りポリ袋など、弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所ではお客様のご希望に合わせた仕様でのバッグその他を喜んで製作させていただきますので、「こんなものは作れないか」「こんなバッグを考えています」がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい

おまけ
そろそろ梅のシーズンがやってきます。3回目のワクチン接種が早く一段落して、せめて桜のシーズンには世間が落ち着いているといいのですがねぇ。

そろそろ梅のシーズン