先月から始まった「レジ袋有料化」は、経済産業省が狙った「マイバッグ持参など、消費者のライフスタイルの変革を促すことが目的」については十分に達成しているようです。こんなコロナの時期でも弊社「尾崎紙工所」にエコバッグについての問い合わせや製作依頼をされるお客様は多いですし、街でも買い物用のマイバッグを持っている人を頻繁に見かけるようになりました。
ただ、マイバッグではレジ袋の完全な代わりにはならないようで、まとめ買いで100均ショップからレジ袋が姿を消してしまったり、コンビニ他小売店での万引きが増え(ているらしかっ)たりと、新たな問題も散発しているようです。
このブログで「地球環境の保護はもちろん大切です。ただ今回のポリ袋排斥の流れになったそもそもの原因も、ポリ袋やストローの不法投棄であり、ちゃんとゴミの収集やリユース・リサイクルができれば、こんなことにはならないはず。また、毎年のように南の島を訪問している身としては、ポリ袋やストローが駄目なら、あのプカプカ流れついてくるペットボトルはどうなんだとも思います。」と書いたのは昨年の年末ですが、ポリ袋だけを悪者のように扱う風潮には、清水化学工業がこんなメッセージを自社サイトに掲載されていたりもします。
「例えレジ袋が日本で破棄されるプラスチック製品の中の、ほんの2%程度の割合しかないのだとしても、燃やすゴミを捨てる際に使えば燃料の節約になる上、有毒なガスは発生しないものがほとんどだとしても、海洋生分解性プラスチックに至っては未だ実用化もされていないとしても、世の中の流れはもはや変わらないのでしょう。」と書いたのも同じ年末で、その後一年の3分の2が経った現在でも状況はあまり変わらず、福助工業が開発した期待の海洋生分解性レジ袋も、コロナの影響で審査が遅れ、来年度までは製品化できないようです。
こんな状況の中、それでもレジ袋有料化は着実に進んでいて、それに伴い、本来なら有料化の対象ではない厚さ50μm以上の厚さで作られたポリ袋についても、バイオマス原料含有のもので作りたいというお問い合わせが、弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所にも多く寄せられます。ただ、もともと大量には生産されていなかったバイオマス原料ですので、今回の有料化に合わせて大量に作られたレジ袋に使用された上、現在のコロナ騒動で生産や輸送に障害が多いため原料はかなり枯渇気味のまま何とかやりくりしているというのが現状。できれば有料化対象物以外への使用は控えていただきたいところです。
そこでお勧めなのが再生ポリ(リサイクルポリ)を使用したポリ袋です。再生原反使用ポリ袋は、ポリ袋の生産工程で出る原反の端切れを、再び原料にリサイクルして製造された製品です。これまで廃棄されていたものを再利用することで、新たな原料の使用比率を下げることになり、環境負荷を減らすことができます。
バイオマス原料含有ポリ袋ではない、けれども地球環境にやさしいポリ袋。選択肢の一つとしていかがでしょうか?
お見積もり、お問い合わせは「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所までお気軽にどうぞ。
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おまけ
まだまだ暑い日々が続きます。のんびりと紅葉を楽しめる日々が早く帰ってきてほしいものです。