この秋は弊社既製品不織布ワイングラスホルダーのご注文が予測を大きく超えてしまい、やりくりにアタフタする日々が続いている(と)です。
さて、不織布といえば弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所の主力製品素材の一つで、グラスホルダーはもちろん、手提げ袋や巾着袋、ショルダーバッグ等々、お客様の希望する色々な形に組み立てられて、それぞれの印刷でオリジナリティーを発揮し、お手元にお届けさせて頂いております。今回はその不織布への印刷の話です。
不織布への印刷は大きく分けて三種類。シルクスクリーン印刷と熱転写印刷、そしてPP加工を施してのグラビア印刷です。
不織布へのシルクスクリーン印刷
薄い布を張ったアルミ型や木型にインクを通す場所、通さない場所を作って不織布にかぶせ、上からインクを塗ることで不織布にインクをのせるシルクスクリーン印刷は、大ロットはもちろん小ロットにも対応できる小回りの良さと、まず何と言っても価格が魅力。
欠点は、というと以下の二点。
・あまり細かい線(0.5mm以下の線や1mm以下のヌキ)はカスレたり潰れたりする可能性があり、またグラデーションなどの濃淡の表現ができないこと。
・一色ずつ別な版でそれぞれプリントするため、色の数が多いと版ズレが起きる可能性もあり、印刷代も高くなること。
一色から二色のくっきりとしたロゴマーク等を印刷する時にオススメです。
熱転写シートによる不織布へのプリント
シルクスクリーン印刷と違って、多色刷りやグラデーションを必要とする印刷には、まず熱転写印刷があります。ご家庭でも行うアイロンシートプリントの高級なバージョンで、豊かな階調が表現できます。以前は印刷の際に白いフチが大きく出ていましたが、最近ではあまり目立たなくなりました。
こちらの欠点としては、
・印刷面積が広くなるほど価格が高価になること。同じ面積なら、色数にもよりますがシルクスクリーン印刷の方が安価です。
フルカラーの写真や細かいデザインをワンポイント的に印刷するにはこちらでしょうか。
グラビア印刷したPP(ポリプロピレン)の不織布への貼りつけ
紙袋のPP加工は、オフセット印刷した紙の上にPPフィルムを貼り付けることで、紙の補強や色落ちを防ぐもの。一方不織布のPP加工は、ポリ袋と同じ、グラビア印刷でプリントしたPPフィルムを不織布に貼り付けてから、様々な袋に加工・縫製します。ポリ袋同様に最小ロットがかなり多いことが欠点ですが、表面のツヤ有り/ツヤ無しを選べたり、フルカラーやグラデーションの印刷をバッグ全体に行えます。
大量にフルカラーの不織布バッグを作りたい時、また不織布袋に強度を足したい時にどうぞ。
ということで、不織布製品に印刷する代表的な三つの方法でした。お客様それぞれのご希望によって、最適な印刷方法は違ってきますので、上記を参考に、またお気軽に弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所にお問い合わせください。
季節は秋真っ盛り。不織布グラスホルダー 担当としては、ひやおろしの日本酒やボージョレ・ヌーボーの月ですが、もちろん秋のイベントにも不織布袋は便利。既製品の不織布手提げ袋へのシルクスクリーン印刷なら、ロットにもよりますが、発注後2〜3週間でお手元にお届けできます。お問い合わせ、お見積もりはお気軽に! もちろんフルオーダーの各種製品へのお問い合わせ、お見積もりもお待ちしておりますよ。